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- 2017/03/01
- 20:03
世界最古の37億7000万年前の化石をMatthew S. Doddらの研究チームが発見した。論文：Matthew S. Dodd, et.al. "Evidence for early life in Earth’s oldest hydrothermal vent precipitates" (2017)今回発見された37億7700万年前の化石。画像引用元 (University College London)地球に誕生した最初の生命は微生物であり、生体そのものが化石として観られる可能性はほとんどない。しかしながら、生物活動の結果生成された無機物が、...
塩分濃度の低い融雪剤の塩化マグネシウムや有機物による水生生物への影響が示される
- 2017/02/28
- 20:02
塩害を防止するために塩化ナトリウムの濃度を下げた「融雪剤」に含まれる不純物に対しての微生物への影響をMatthew S. Schulerらの研究チームが調査した。論文：Matthew S. Schuler, et.al. "How common road salts and organic additives alter freshwater food webs: in search of safer alternatives" (2017)路面凍結を防止するために塩類がまかれる事は、同時に周辺環境に塩害をもたらす。これを防ぐために塩化ナトリウム濃度...
水素の温室効果によるハビタブルゾーン拡大を発見
- 2017/02/27
- 23:11
温室効果が期待される、大気中に水素を継続的に保持する機構と、その拡大範囲をRamses M. RamirezとLisa Kalteneggerの研究チームが発表した。論文：Ramses M. Ramirez and Lisa Kaltenegger. "A Volcanic Hydrogen Habitable Zone" (2017)従来のハビタブルゾーンに加え (水色の領域) 、水素の温室効果を考慮すれば更に範囲は拡大する (赤色の領域) 。画像引用元 (Carl Sagan Institute)エウロパやエンケラドゥスのような、水が凍...
「コノハガエル属」の発生は3000万年程新しいと推定される 分子進化時計での矛盾解決法を提示
- 2017/02/26
- 12:34
カエルの中でも古い系統に属するとされる「コノハガエル属 (Megophrys)」は、これまで推定されていた年代より新しい約7700万年前に出現した可能性をStephen Mahonyらの研究チームが示した。論文：Stephen Mahony, et.al. "Evolutionary History of the Asian Horned Frogs (Megophryinae): Integrative Approaches to Timetree Dating in the Absence of a Fossil Record" (2017)コノハガエル属はその特徴的な姿だけでなく、古い系...
地球の内核形成前は中心部で二酸化ケイ素の結晶が生じて組成対流が起きていた可能性が示される
- 2017/02/25
- 22:42
地球の内核が形成される前は、地球の中心部で二酸化ケイ素の結晶化による組成対流が起きていた可能性を廣瀬敬らの研究チームが示した。論文：Kei Hirose, et.al. "Crystallization of silicon dioxide and compositional evolution of the Earth's core" (2017)高温高圧化の融解した鉄の中に発生した二酸化ケイ素の結晶 (紫の部分) 。画像引用元 (東京工業大学)地球には固有の磁場があり、これによって大気が太陽風により流出する...
生命は大酸化イベント前の23億年前から豊富に存在？ダイヤモンドの分析で判明
- 2017/02/24
- 21:30
ダイヤモンドの分析から、23億年前と言うかなり古い時代から生物が豊富に存在していた可能性がある事をS. Timmermanらの研究チームが示した。論文：S. Timmerman, et.al. "Dated eclogitic diamond growth zones reveal variable recycling of crustal carbon through time" (2017)今回分析されたダイヤモンドは、内部に別の種類の鉱物を含有している。画像引用元 (Europlanet Media Centre)ダイヤモンドの結晶中に別の鉱物が入り...
「TRAPPIST-1」において7個の地球型惑星を発見 3個はハビタブルゾーン内
- 2017/02/23
- 22:05
1つの恒星では最多となる、7個の地球型惑星が公転している「TRAPPIST-1」をMichaël Gillonらの研究チームが発見した。この内3個はハビタブルゾーン内に位置していると推定されている。論文：Michaël Gillon, et.al. "Seven temperate terrestrial planets around the nearby ultracool dwarf star TRAPPIST-1" (2017)TRAPPIST-1の各惑星の質量に対する直径と光度のグラフ。画像引用元 (Nature)「太陽系外惑星」において地球型惑星...
「ジルコニウム110」は魔法核ではなかった 予想を否定する発見
- 2017/02/22
- 21:16
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「110Zr (ジルコニウム110)」原子核の形状はこれまで予測されていたのとは異なり対称性の低い形状である事がN. Paulらの研究チームにより判明した。論文：N. Paul, et al. "Are There Signatures of Harmonic Oscillator Shells Far from Stability? First Spectroscopy of 110Zr" (2017)110Zr 原子核はこれまで予測されていたのとは異なり紡錘体をしている事が判明した。画像引用元 (理化学研究所)陽子と中性子がほぼ同数である通...
「ナトリウムイオン二次電池」を安定化させる陽極を開発
- 2017/02/21
- 20:43
陽極を工夫する事で劣化しにくい「ナトリウムイオン二次電池」の開発にXunhui Xiongらの研究チームが成功した。論文：Xunhui Xiong, et.al. "Enhancing Sodium Ion Battery Performance by Strongly Binding Nanostructured Sb2S3 on Sulfur-Doped Graphene Sheets" (2017)今回開発されたナトリウムイオン二次電池の陽極の構造。画像引用元 (ACS Nano)「リチウムイオン二次電池」は、大容量でメモリー効果が少ないなどの理由から様...
「二酸化チタン」のナノ粒子は腸上皮細胞の機能を低下させる恐れが指摘される
- 2017/02/20
- 23:13
「二酸化チタン」のナノ粒子は腸上皮細胞の機能を低下させる恐れがある事をZhongyuan Guoらの研究チームがまとめた。論文：Zhongyuan Guo, et.al. "Titanium dioxide nanoparticle ingestion alters nutrient absorption in an in vitro model of the small intestine" (2017)二酸化チタンは身近でも極めて多くの場面で遭遇し、その安全性から食品添加物としても認められている。画像引用元 (Wikimedia Commons)「二酸化チタン」は...